関東建鉄株式会社はアクリル水槽、大型アクリル水槽、製造・販売のトップメーカーです。

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品質保証と耐久性

品質保証について

  • 当社製品は、すべて厳密な品質保証とアフターケアを行なっております。また、製造物責任保険(いわゆるPL法保険)にも加入しております。創業以来30年以上、責任をもってアクリル水槽の品質保証を続けております。

  • 水槽の漏水事故の大多数は、水槽の不良によるものではなく、むしろ水平精度が欠ける台や強度不足の鉄架台等の不良に起因するものです。
  • 原則として、当社製鉄架台等を使用することが条件となります。※当社製と同等の精度・強度を持つ鉄架台を用意いただければ、この限りではありません。
  • アクリル水槽の品質保証において、品質が万全であることは当然のことです。しかし、さらに重要なことは、アクリル水槽メーカーの財務状態です。つまり水槽を購入後、そのメーカーが倒産しないということです。なぜなら、過去にアクリル水槽メーカーが、かなりの確率で倒産してきたからです。
  • 例を挙げると、1998年から2000年にかけて、当社の商標アロワナ水槽・ブラックパンサーを模倣したアクリル水槽メーカーが十数社ありました。そのうち特に悪質な4社に対して、当社は当時、提訴をいたしました。当時のアロワナ専門誌やアクア雑誌を見ると、それらのアクリル水槽メーカーの広告が溢れております。それらの会社は、無責任にも品質の10年保証や12年保証。さらに呆れたメーカーは、永久保証とうたっておりました。それらの中小アクリル水槽メーカーは、2008年の時点で全て一社残らず倒産。あるいは廃業しております。いくらメーカーが、○○年保証だとうたっていても、その会社そのものが無くなってしまえば、全く保証の意味がありません。保証がなくなり困っているアクアリストが多数おります。
  • 当社は、資本金9500万円。抜群の財務内容を誇り、金融機関やアクリル板メーカー(住友化学株式会社など)さらに、信用調査機関からも高い評価を得ています。当社は、グループ売上1800億円の日本最大の水道・ポンプ、資材の商社グループの系列です。
  • 当社は、住友化学(株)より長年の大量の取引と相互研究により、表彰を受けております。

アクリル水槽の耐久性についての検証

アクリル水槽の耐久性についての検証

渡邊 直樹(関東建鉄株式会社)

アクリル水槽の耐久性について、科学的なデータに基づいた観点から、迷信や情緒的視点を取り除いて、合理的な事実を論じたい。本稿は2012年10月25日に脱稿したものである。巷間、世俗的な、言い換えれば具体的なデータを示さないで、アクリル水槽の耐久性、使用可能な期間について、伝聞、口伝されることがあまりに多い。そこで、本稿では科学的、物理的なものに徹して論述していきたい。では、具体的な事実を示していこう。①1981年つまり32年前に、法人化する前の弊社で製作した1500×450×450厚さ10mmの膨潤接着、加熱処理のアクリル水槽が、32年間経った現在も稼働を続けている。②また1987年のバブル経済最盛期に、リゾート施設に納入した弊社製の重合接着2000×1000×750厚さ20mmのアクリル水槽が、廃止になったそのリゾート施設から譲り受けたアクアリスト個人の自宅で、製造後25年間経過した現在も、オーバーフロー水槽として、問題なく運用されている。これらの事実の一方で次の様な事例も報告されている。

事例1.1800×600×600厚さ10mmの関西地方生産アクリル水槽、重合接着仕様が2年間使用後、接着面に白濁が大きく入り、剥離が始まったので、漏水の危険を回避するために使用中止した。

事例2.弊社において入社2年目で研修期間の終わった作業員に、非販売用の試作品として作らせた1200×600×550厚さ10mmの膨潤接着の水槽が使用開始2ヶ月後に接着面に白い帯状の剥離が入り、その作業員は再度、研修訓練を受けることとなった。

以上の4つの例を数千の事例の代表例として、誌面の都合上まとめてダイジェスト報告した。これらのデータから、結論を先に述べると、アクリル水槽の寿命は未だに決定されていないということだ。32年間使用している水槽が、現在も使用継続中なのだから、適正に製作、維持されたアクリル水槽の寿命は、35年間あるいは40年間になる可能性がある。また、いまひとつのアクリル水槽の寿命に関するファクターは、接着方法を問わず具体的には、重合or膨潤によらず接着技術が水準に達していれば、アクリル板の厚さによるということが結論できる。水深に対して適切な設計板厚のアクリル板を使った水槽ならば、少なくとも15年以上の寿命を保証、期待しうるということである。適切な設計板厚とは、アクリル板素材メーカーの技術資料に基づくそれである。わかり易く述べると、水槽に水を張った時点で、前後側板が垂直を保ち、少し足りとも膨らまない状態を保つことである。これは、水を張ったアクリル水槽に映る反射像が、鏡と同じような歪みのない像であることをもって確認できる。具体的に述べると、1200×500×500mmの水槽に8mm厚のアクリル板を使った場合、あるいは1500×600×600mmの水槽に10mm厚のものを使った場合、それぞれアクリル板は、垂直方向に対して膨張する。このような水槽が廉価品として一部で流通している。これは、近くからアクリル板に映った自分の姿を観察すると、それが少し歪んで見えることで、容易に確認できる。それでは、何故、使用中に膨らむアクリル水槽の寿命が長期間では保証できないのか説明をしたい。

まず下の図をよくご覧頂きたい。

【水槽を横から見た場合】

1500×600×600水槽で
設計板厚以下の板厚のケース
十分なアクリル板厚のケース

【水槽を真上から見た場合】

このようにアクリル水槽の接着面は、90°を保つことによって接着強度が維持される。これに対して、設計強度以下の薄いアクリル板を使った廉価水槽では、90°の直角を更に拡げようとする応力が永久に続くのである。そのために、時間の経過とともに、接着強度が阻害され、ある期間を経過すると接着面が剥離をはじめ、放置しておくと漏水につながることになるのである。このように、これまで述べてきたデータから導かれる結果は、アクリル水槽の15年以上にわたる耐久性を担保するものは、(接着技術が適正ということを前提として)、重合か膨潤かの接着ではなく、使用されるアクリル板の厚さだということである。接着方法については、単純に板の厚さから、物理的に決定すればいいだけの話である。接着方法に熟練した技術者なら「重合接着が膨潤接着より高級である。」などとは単純には言わない。実際の工場現場では、8mmや6mmのアクリル板を重合接着することが合理的でないことは、周知されている。逆に、20mmや30mm、それ以上の厚板の接着については、重合接着が圧倒的に有利である。さらに、10mm~15mm厚程度のアクリル板の接着については、予算等、ケースバイケースで判断されるのが良いと思う。これについては、わかり易く説明すれば、加熱炉による加熱処理を条件とすれば、1500×600×600の水槽について、10mm厚の重合接着水槽と、13mm厚の膨潤接着水槽が同価格ならば迷わず、後者を選ぶべきである。90°の角度が開く応力が働き続ける薄い板厚のアクリル水槽では、接着方法に関わらず、長期耐久性は保証できない。ここで言う長期耐久性とは、3年~5年のスパンの話ではなく、15年~25年に及ぶその話である。更にわかり易い例を述べると、板厚25mm~30mm以上の巨大水槽の接着について、100%重合接着しかありえない。また、大型の高温加熱炉を所有していないメーカーが、8mm、6mm板厚レベルの水槽を重合接着として、宣伝することがある。それは、「重合」という重々しい言葉のニュアンスを利用しているだけで、加熱処理をしていない重合接着などとは、非科学的、非現実的なフレーズである。糊で貼り付けている様なものである。最後に総括したいことは、アクリル水槽のユーザーは、水槽購入の際の判断として、あくまで合理的、科学的、経済的、視点から、アクリル水槽を選ぶべきである。感情的、文学的、情緒的な視点から、10年以上に及ぶ長期使用のためのアクリル水槽購入の判断をするべきではないと考える。